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zoom RSS 『ブラックボックス』を読みました!

<<   作成日時 : 2014/02/02 14:57   >>

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画像
『ブラックボックス』  篠田 節子


内容

サラダ工場のパートタイマー、野菜生産者、学校給食の栄養士は何を見たのか?
会社の不祥事で故郷に逃げ帰ってきた元広告塔・栄実、
どん詰まりの地元農業に反旗を翻した野菜生産者・剛、
玉の輿結婚にやぶれ栄養士の仕事に情熱を傾ける聖子。

真夜中のサラダ工場で、最先端のハイテク農場で、
閉塞感漂う給食現場で、彼らはどう戦っていくのか。
食い詰めて就職した地元のサラダ工場で、
栄実は外国人従業員たちが次々に体調不良に見舞われるのを見る。
やがて彼女自身も……。
その頃、最先端技術を誇るはずの剛のハイテク農場でも、
想定外のトラブルが頻発する。
複雑な生態系下で迷走するハイテクノロジー。
食と環境の崩壊連鎖をあぶりだす、渾身の大型長編サスペンス。




食と農の安全・安心に関する社会派な小説でした!


過酷な労働環境で働く外国人研修生の問題についても詳しく書いてありました。
外国人研修生制度というのは
開発途上国への国際貢献と国際協力を目的として
日本の技術・技能・知識の修得を支援する制度です。

けれども研修生として、日本の技術を学ぶという名目で来日してても
実態は安い労働力としてこき使われていて、色々と問題があるのです。
最近はあんまり報道で聞かなくなったから
労働環境が少しは改善されたのかなぁ?

私の実家の近くには中国人研修生たちで成り立っている縫製工場があります。

前に母親が親しくなった中国人達に
時給を聞いたら、たったの『250円』だったそう。

それって労働基準法違反なんじゃない?
と思ったんだけど・・・。
『研修生』なので労働ではないとされ、労働基準法が適用されず
最低賃金法も適用されないため違法ではないらしいんですよね。
(まぁ住居や保険などのさまざまな必要経費を会社側が負担してるから
この金額になるのかもれしないけど)


『立派な法律も規則もある。
しかしそれを遵守していては、中小零細企業は存続できない。
たとえ大企業であっても、国際競争力を失い、
いずれ日本経済全体の大規模な地盤沈下が起きる。』

と、この小説には書いてあったけど、それが厳しい現実なんでしょうね。
なんとも重苦しい気分になりますが。




あとこの作品には食と農の問題について描かれていました。
サラダ工場の製品を毎日食べている従業員達がアレルギーや癌になったり
無脳症の子を死産したりと・・・
本当にこんなことがあったら、怖いです!

化学物質過敏症の私からすると
農薬については、もう少し踏み込んで書いてもらいたかったな〜
という気持ちもありますが。
まぁ、エンターテインメントに、そこまで求めてもねぇ。
小説としての面白みに欠けてしまうだろうし。



最終的に30代のヒロインはある程度暮らせるようになったので
ほどほどのハッピーエンドかな?
恋愛話が全く無かったのが、ちょっと寂しかったですが。

生活するためには、恋愛なんてしてる余裕は無い・・・
という事なんですかね〜。
でももうちょっとだけ幸せにしてあげて欲しかった!


読後感は悪くなかったです!





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