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zoom RSS 「死ねばいいのに」 京極夏彦・著 面白かったです!

<<   作成日時 : 2013/01/10 20:38   >>

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内容

死んだ女のことを教えてくれないか―。
無礼な男が突然現われ、私に尋ねる。
私は一体、彼女の何を知っていたというのだろう。
問いかけられた言葉に、
暴かれる嘘、晒け出される業、浮かび上がる剥き出しの真実…。




このうまさ。
「さすが京極様」
としか言いようがありません。

この人の描く会話ってなんて上手なんでしょう!
「そんなセリフ言わないよ」
っていう小説は数限りなくあるけど
24歳の若者の言葉を本人が言ってるように書けるって、本当にすごいな。
実際の若者はこんな言葉遣いしないのかもしれないけど
私はリアリティーを感じたからいいんです。



ワタライケンヤ・・・途中から、黒い天使に思えて来た。
どーん!
「死ねばいいのに」って。
決めゼリフ。

頭が悪いと本人は言ってるけど
これだけ喋る能力があるって、相当かしこいでしょ!
それにとてもまともな事ばっかり言ってる。
態度悪いし、言葉遣いが悪いけど
内容は相手の痛いところをつくような事ばっかり。

子供が大人の嘘、欺瞞をにごりのない目で見て
「どうして?」
と、問いただしてる感じです。

大人の世界って、なんでも誤魔化しながら生きているのね。
でもワタライケンヤは、正直過ぎる。嘘を全くつかない。
そんな子に本質的なことをズバッと言われたら、
言われたほうは、イラっと来るよね。やっぱり。

こういう子って、少年院で行われている
教育プログラムを受けたら、かなり変わるんだろうな。

セカンドステップという
衝動的・攻撃的な行動を和らげるための教育プログラムを
1980年代にアメリカのNPOが
性的虐待防止プログラムに次いで開発して
欧米の国を中心に多くの国で取り入れられていて
日本でも医療少年院などで実施されているそうなんだけど。

それは、いくつかの場面を想定して、具体的にどうすればいい・・・
という技術を習得して行くんだそう。

ワタライケンヤは、衝動的でも攻撃的でもないけど
相手を不愉快にさせない話し方の訓練が出来ていさえすれば
いいのに。

あ、でも、「人を殺してはいけない」
という考えが根本的に欠けてるから
いくら訓練受けたとしてもダメなのかなぁ・・・。
それとも教育でなんとかなるの?

う〜ん、、、どうすれば、いいんだろう?
と、色々と考えさせられる小説でした。




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