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zoom RSS 『100年前の女の子』 船曳由美・著 足利の昔なのです!

<<   作成日時 : 2011/11/29 16:46   >>

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この本を図書館で借りて、読み始めたら
「ん!?これって足利の話だったの?足利のどこ?
え!高松?

と、びっくりした!
足利は私のふるさとで、
高松は、私の1番 仲がいい友達が住んでる所なの!
私が実家に帰る時にも、通って行く場所なんです!

読んでる途中から、友達とメールの嵐になりました。
「この本、知ってる〜?高松の話だよ」
「知らなかった!本当の話?」

「本当の話だよ!主人公のティちゃんちは、寺崎さんっていうんだって」
「ここらへん寺崎さんってすごく多いんだよね」

「高松の田んぼは関東一、広いんだってね。
『御厨(みくりや・神様に差し上げる食物を作っている所という意味)田んぼ』
って言って
伊勢神宮にお米を何百年も奉納してるんだってね!
お百姓さんたちは、それを誇りにしてるんだって!
今もお米、納めてるの?」

「御厨田んぼってうちの田んぼもあるよ。
お米納めてるのかなぁ?聞いたことないなぁ」


「お正月のお餅の食べ方が面白いんだよ。
正月三が日は食べない・・・とか」

「面白いって言えば、お盆のお墓参りも面白いんだよ」

なんていうような事を延々と。

本に出てくる紀元節の干菓子を小学校に納めていた和菓子屋さんは
今もあって、友達によると、子供の頃はとても美味しかったんだけど
今の主人は中途半端なケーキを作ってて、
和菓子も残念な事になってるとか・・・(;´▽`A``  



著者は雑誌「太陽」の創刊時から関わっている編集者で
この本は著者のお母さんの思い出をもとにして書かれてます。
お母さんは20009年に100歳になられたそうです。
『100年前の女の子』って、いいタイトルですよね


物語は明治42年から始まります。
ティちゃんの実の母は、ティちゃんが生まれてすぐに
嫁ぎ先から逃げ出してしまいました。
養女に出されたティちゃんは
養女に行った先で、ひどい仕打ちを受けます。
その様子に心を痛めたおばあさんが、また生家に引き取ってくれました。

「『おしん』みたいに、ずっといびられ続けたら
嫌だなぁ・・・読むのが辛いなぁ・・・」

って思ってたけど、寺崎家に戻ってきてからは
優しいおばあさんが、守ってくれたし
後妻さんも意地悪な人じゃなかったので、心の底からホッとしました。
腹違いの妹3人とも仲良く暮らしている感じが伝わってきました。

読んでると、その風物がものすごく懐かしい
心がしんとしたり、ほっこりしたり


貧しい農村の暮らしでは、お米もまともに食べられないし(売るから)
教育も受けられない子供が多いけど
自然と共に人々はていねいに毎日を暮らしています。

私の亡くなったおじいちゃんとおばあちゃんは
明治40年生まれと42年生まれ。
主人公ティちゃんと、同じ年代だったから
明治・大正時代の暮らしは、私には意外と身近に感じられます。
「おじいちゃんやおばあちゃんの子供の頃って
足利はこんな感じだったんかなぁ〜」

と想像しながら読みました。


四季ごとの自然や祭儀、行事、小学校での出来事が
目の前に広がって行きます。
昔の暮らしに想いを馳せると、心がキュンとします。

おじいちゃん、おばあちゃんが子供の頃に
こんな暮らしをしていたのなら
古い物を捨てられずにずっととっておいてしまうというのも
当たり前だよなぁ〜って思いましたね。

今の日本では考えられない貧しさの中で
人々はお互いに助け合っています。
井戸替えで、井戸を綺麗にしたり、みんなで田んぼをやったり。
助け合わないと生きて行けないのです。
たぶん日本中の農村がこんな感じだったんだろうなぁ。

お正月のお餅の話で
お正月三が日は、お餅を食べない話が出てきます。
それはたぶん
「もちが早くなくなるのがこわかったんでねえか」
という事らしいんだけど
ヤスおばあさんも、さすがにこれだけは、わけがわからないと言って
「子供にだけは1日1回焼いてやれ」
と改革を断行してしまったそう!

『さすがにこれだけは、わけがわからない』と
『改革を断行』という文章がなんかおかしい(笑)

お餅はお正月にこそ食べる物なのにね。
昔からあるしきたりは、こんな風にわけのわからない物が多くて
うちの母親なんかもおじいさんが「ああしろ、こうしろ」
という事に「めんどくせぇ!バカバカしんなぁ〜」
と反発して、そのうちやらなくなっちゃった事が多かったなぁ。




そして、勉強が出来るティちゃんは
12才で女学校を受験して、合格します。

その女学校は私の母校なんだけど
当時の様子がわかって面白かった〜!
自分の学校の歴史になんて、全く興味が無かったから
何も知らずにここまで来てしまったが・・・(´〜`υ)

絹織物で潤っていた裕福な街の子達と
農村の子は全然ちがうのね。
同じ教室で席を並べて学んでるのに
生活は2、30年ぐらい差がありそうな感じ。

それが、ティちゃんが卒業後、東京に出て行くと
同じ日本の中とは思えないぐらい さらに差があるんです!

最後のほうで、100歳を過ぎたティちゃんが
「わたしにはおっ母さんがいなかった」
と泣く様子には胸が締め付けられて
私も涙が止まりませんでした(´_`。)
人はいくつになっても、母親に捨てられた苦しみを
忘れる事が出来ないんですね。

この本を読んでる間中
高松の人々と一緒に生活を送ってきたかのような気になり
郷愁の想いに駆られました。



この本、異例のヒットで、読者からの感想が多いのが特徴なんだそうです。
文字でびっしり埋め尽くされた葉書が講談社に毎日のように届くとか。

やっぱり実在の人物ティちゃんの姿が
感動を呼ぶんだと思いますね。




母親に電話したら、読んでみるというので
今度買って帰ることにしました


自分のふるさとの話だったので、とても面白く読めました









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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ルナっち

この本、とても面白そう。

この間の話じゃないけど、自分の国、自分の郷、って大切だよね。もちろん、それ以外のお気に入りも大切なんだけども。
りょう
2011/11/30 12:35
■りょうっち

私は自分の生まれ育った土地の話だったし
おじいちゃん、おばあちゃんと同じ年代の人の話だったから
とても興味深く読んだよ

友達も昨日借りてきて少し読んだら
今でもあるお店やお地蔵さんが出て来るから
不思議だ…って言ってた。


自分の祖国が大切だと思うからこそ
良くしていこうって思えるんだよね。

最近、日本の良さは海外の人たちから
評価されて、教えられる場合が多いね。

日本にはあるのが当たり前だと思ってる森や水が
よその国からしたら喉から手が出るほど欲しいと思ってる
って事も日本人は認識してないと、いけないと思う。
守らないと、無くなってしまうものだから。

原発もいったん事故を起こすと
お金がかかり過ぎて、他の発電方と比べて
ちっとも安い物ではないなぁ。
自然を破壊した罪は大きいよね
ルナ☆
2011/11/30 13:54
自分の故郷が舞台となる、しかも実話のお話。
こりゃぁ読んでて楽しかったでしょうねぇぇぇ!

足利は太田(NEC群馬)に住んでいた頃によく行きましたよ〜。
赤雪山だったか、ダムがあってワインディングが面白くて・・・まぁあれだw
栃木のアジサイ坂も素晴らしかったなぁ〜 と、あの周辺を懐かしく思い出しましたねぇ。

車やバイクでよく探検に行ったなぁ〜。
赤雪山の林道道を走っていると車が通れるぐらいの細道が山奥に続いていて・・・進入していくとやっと通れるぐらいの細さになり・・・草木が車のボディを擦りだしてドンズマリで立ち往生したり(爆)
懐かしいです。

私の故郷は沢山あるんです〜。
生まれたのはジッサンバッサンが移住した埼玉、育ったのは神埼(佐賀県)→島田、徳山(山口)→鹿島(茨城)→そしてまた埼玉県の草加に。

って自分の生い立ちを書いても仕方がないんでですがw
渡り住んだ故郷の古事記なんかあったら読みふけってしまうと思いますねぇ。

そうそう。コメントにもあるように、福島はいい場所がたーくさんあるんです。いい場所というか思い出の場所かなぁ。浪江町の美味しいラーメン屋さんとか、海岸沿いの景色とか、ちょっと山奥の湖とかスキー場とか。。。あんなに思い出深い場所。住んでいた方々の心中を考えると胸が詰まります。生きている間、動ける間にあの場所は復活してほしいな。
じゅんごろう
2011/12/01 10:27
■じゅんごろうさん

赤雪山?
赤城山の間違い?
・・・と思って調べたら、足利の山だったんですね!
びっくり〜!
赤雪山って、初めて知りました!
私が足利にいたのは高校生までだったから
足が全くなかったしねぇ〜。
行った事がない場所が多いんです

それにしてもじゅんごろうさんって
いろんな場所に住んでたんですね!
佐賀とか山口って、どんな感じなんだろう。
私は関東から出た事がないので
他の土地に興味ありますね〜。

じゅんごろうさんは福島にも住んでたんですか?
浪江町はダッシュ村があったのにね・・・。
とても綺麗な場所ですよね。
本当に早く復活するといいですよね。
人々が少しでも早く生まれ故郷に帰れますように。。。
ルナ☆
2011/12/02 19:22

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