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zoom RSS 「翼ある蛇」「双頭の蛇」を読みました。

<<   作成日時 : 2010/08/28 20:44   >>

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今邑彩の「蛇神」をずいぶん前に読んで
メチャクチャ面白くて私好みだったので
(因習のある閉ざされた村・蛇神信仰・生贄など)
その続きである「翼ある蛇」「双頭の蛇」を読みました。


ものすご〜く面白かった
ストーリーもミステリー仕立てで面白いんだけど
登場人物の1人、沢地逸子が書いたコラムとして載ってる文章が
民俗学のうんちくがたっぷりで、感心しちゃいました


「翼ある蛇」から、ほんの少し引用させて頂くと・・・

『今でこそ、キリスト教においても仏教においても
日本の神道においても(父性原理を掲げるあらゆる宗教において)
女性の経血は「穢れ」の最もたるもの、「聖なるものを穢す」として
忌み嫌われているが、太古、この経血こそが「聖なるもの」だったのである。

ちなみに、神社の巫女などが、赤や濃紫の袴を着用しているのは
赤はもちろん、紫という色も、「経血」を象徴する色だからであって
あれは、まだ女性が神事の主権を握っていた頃の古代信仰の名残なのである』


古代人にとって「経血」は「月によってもたらされた神聖な血」という認識だったそうです。
本文ではもっと細かく説明されてますが。



あと「ほぉ〜面白〜いと思ったのは・・・

『「みそぎ」の本来の意味とは「身についた穢れを落とす」ことではない。
「けがれ」とは、もともと、「気涸れ(けがれ)」すなわち「生命力の衰え」を意味しており
「けがれをはらう」とは、「穢れを洗い落とす」という意味ではなく、
「衰えた生命力をよみがえらせる」ということなのである。
つまり、「みそぎ」の本来の意味とは、「若返り」なのである。

「みそぎ」の語源は、「みそそぎ」すなわち「身をそそぐ」にあるというのが
今では定説のようだが、実は、「みそぎ」の語源は、
「身を削ぐ」ことであるという説がある。

それは「蛇の脱皮」を意味しているというのである。
太古、人々は、蛇が不老不死なのは、「脱皮」によって
古い皮を脱ぎ捨て、常に「若返り」続けているからだと考えていた。
また原初においては、衣類だけではなく、皮膚を剥ぐということもあったのではないか。
だからこそ、蛇信仰の盛んだったアステカなどでは、
生き贄の生皮がはがされたのであろう。
あれは、生き贄が神として生まれ変わるための「みそぎ」の儀式だったに違いない』


このコラムに結構ページ数が割かれていて、もっともっと長くいろんな考察をしてます。
(想像力豊か〜)




面白かったな

「蛇神シリーズ」は全部で4冊。
あと1冊読めば完結です!

と・こ・ろ・が

世田谷区の図書館には、シリーズ最後の「暗黒祭」がないのです
仕方ないので、この本がある他の区の図書館から貸し出してもらう事にしました。
続きがとても気になります (´〜`υ)



ところで・・・
著者の名前が彩(あや)なので、女性作家なのかなぁ〜
と、ちょっと思ってたけど、こんなにうんちく好きって事は、男性なんでしょうね、やっぱり(笑)




※追記
「大蛇伝説殺人事件」の裏表紙の写真を見たら
今邑先生は、れっきとした女性でした〜
てっきり男性だとばかり思っていたけど・・・
女性っぽさを感じさせない作品、すごいです{。
ますます好きになりました〜%キラキラwebry%}





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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ルナさん、おひさ〜。
なんだかとても面白そうな本だね。
女性が神事の主権を握っていた頃は「神聖な血」だったのに、いつから「穢れ」にとって代わってしまったんだろう???
今はもしかしたら“初潮を迎えるとお赤飯を炊いてお祝いする”という家はほとんどなくなってしまったのかもしれないけど、そういう「晴」としての風習と「忌」としての扱いって、(年代として)いつから出てきたんだろう?って思ったよ。
4冊目の暗黒祭も楽しめるといいね〜。
小魔女
2010/09/04 23:37
■小魔女さん

おひさです〜

「穢れ」にかわったところも書いてあったよ。
神事の主権が女性から男性に代わって
神道とか仏教とかになってからみたい。
仏教なんて特に男尊女卑なんだよね。
(ついでに言うとキリスト教も)
年代はどのくらいなんだろう。卑弥呼の後の世だろうね〜。

4冊目、借りられるといいな
ルナ☆
2010/09/05 08:17

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