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zoom RSS 「妖星伝」を読んで

<<   作成日時 : 2005/08/20 19:58   >>

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「完本・妖星伝」 やっと読み終わった〜!
図書館で受け取った時、あまりの厚さに
Σ(゜ロ゜*三*゜ロ゜)ナ・ナニィィィ?!!
と、びっくらこいてその場でクラ〜ッと
気が遠くなりかけたけど、なんとかなりましたよ〜。

SF好きだった私は半村良さんが
中・高生の頃から好きで読んでたんだけど、
「妖星伝」はなかなかな手が出ずにいた。
長いから・・・。
連載開始が昭和48年からで20年たって
ようやく完結したのだからすさまじい。

これって若いときに読んでたらすごく影響されてたかも。
かの綾辻行人氏も17、8歳の頃に読んで
「世界観・宇宙観が一変してしまう」と言い
京極夏彦氏も中学生の頃に読んで
「価値観という言葉の意味を教えてくれた」と言い、
高橋克彦氏
「生涯に読んだ小説のなかでただ一つを選べと言われたとき
私はこの物語を真っ先に掲げるだろう」
と言っているほどなのだ!
(全員作家さんね)

私はもうこの年なので、残念な事にそこまで
生き方に影響受けはしなかった。
というよりも
「うちのダンナと同じような事を考えてる人って、やっぱりいるんだぁ〜」
と感心しました。

一貫して描かれているのは
「地球は生命であふれかえり、自分より弱いものを
食わなければ生命が維持出来ない宇宙の地獄である」
ということ。
やっぱり「宇宙」という観点から見るとこうなりますよね〜。

「妖星」地球に繁殖している人類はカビのようなもので
他の生命を殺して食べなければ
命の維持も出来ない悲しい生き物だ。

「人の命は地球よりも重い」
って、人間が一番尊い、
人間を最高位においた考え方が蔓延してるけど
・・・んなわけ、ね〜だろ!
他の生き物だって同じくらい重いんだ!
と、思う。
宇宙規模で見たら人間なんて、他の動物と変わらないのに。
知性が劣るからって牛や豚を育てて食べるなんて
じっくり考えるととても野蛮な気がする。


じゃ、動物さえ食べなければいいのかというと、そういうわけでもない。
植物も生命を宿している生物なのだから。
その植物にしても弱いものを押しのけ自分を繁殖させている。
強者が弱者を食わなければならない星なのだ。


生命のある星は、稀である。
なら、なぜ地球だけがこんな事になってしまったのか?
・・・という謎解きが、般若心経といった宇宙観も取り入れ
描かれています。


でもこの事を一生懸命に考えると
自己否定につながっていき、
肉体を捨てた「死」が一番の救済だという話になってしまう。

半村さんも言ってるけど
「妖星伝が娯楽小説である以上、現世否定をこれ以上続けることは出来ない」
本心を言えば「みんな死んじまおうじゃないか」ということに
ならざるを得ない。
だから「このことを娯楽の形で表すことは、私にはまだできない。
それこそ死んでもでないだろう」
・・・だそうです。


この本には宇宙の中の「純粋知性」という存在が
描かれているけど、
未熟すぎる人間が「純粋知性」に近づくためには
今の人間の形・姿では無理だということだ。
それにはまず、脳の機能が追いついてない。
前にチャビが「人間のちっぽけな脳で考えることには限界がある」
というような事を言ってたけど、
その時はそう言われても、私にはよく理解出来なかった。
でも「宇宙」を中心とした考えた方をしてみると
全くその通りだ。
確かにこの「肉」を離れなければ
高次の知性に追いつくことは出来ないと、思う。



果たして人間はなんのために生きるのか?
たぶん「生きてる実感」を味わうために生きてるんじゃないかな。
それは生きている肉体でしか経験する事の出来ない「生きてる実感」。

これも死んだあとからわかるようになるのかな〜?
そしたらそれまで、私はやりたい事やって
せいぜい「生きてる実感」を味わってから、肉体を離れて行こうと思う。

最終巻のテーマ「色即是空」は「E=mc2」なんだって。
でも、E=mc2・・・わかんない・・・。
相対性理論を理解してない私・・・。
( これでSF好きだなんて!とても言えやしないよ・・・(>w<; ) )


写真・辞書のような厚さの妖星伝   半村良・著

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
すごい厚さだねぇ。こりゃー、読破するのに気合いが要りそう(^^;)読んでみたい気もするけど、読みきれるのか不安になる厚さだ。
今回のルナさんのUPを見て、実家にいる頃、母ムー民ミツヨが読んでいた本を思い出したよ。シルバー・バーチという人が書いてる本だけど、きっとルナさんも興味を持って読める本だと思うの。
当時の私には難しすぎて、母が話してくれる概略だけをいつも聞いていたから、どんな内容かを説明できないんだけど、ルナさんのUPと同じような事を言っていたような気がするんだ〜。
小魔女
2005/08/21 09:03
■小魔女さん
あ〜あらすじとか全然書いてなかったけど
この小説、江戸時代に設定されてるの。
そんで、エロエロシーンがものすごく過激なのよ!
そこはほとんどエロ小説並みの描写であったよ(笑)
最中、女陰に全身を飲み込まれていく男性なんていう、
SFならでは(?)のあり得ないエロも書かれてたりして。

シルバー・バーチって江原さんが霊感のある自分に
悩んでいた若い頃、読んでたらしいよ〜!
ホントに難解らしいよ・・・(U〜U;)
読んでみたいけど実は私難しい事は嫌いなの〜。トホホ。
勉強嫌いでここまで来てしまいました〜。
ミツヨママ、すごいよね〜。
きっと勉強出来る派の人だったんだろうね!
母親の口からそんな話が出てくるなんて、考えられないもん。
うちのシーちゃんは「あたしゃ、小学校しか出てねぇ〜で!」
と大威張り!(笑)
猫の「ミュウちゃん」も「ミーちゃん」としか発音出来ないの!

ミツヨママのようなムー民ママがいるなんていいよね〜!
話が盛り上がりそうな気がするもん。
ルナ☆
2005/08/21 14:02

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