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zoom RSS 「放蕩記」村山由佳・著 私はわかる派!

<<   作成日時 : 2012/12/23 20:10   >>

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面白かったです〜!

38歳で離婚歴のある女流作家が主人公の
村山由佳さんの自伝的小説のようです。
自伝的・・・とかいうか、あまりにもリアルで
全て本当にあった事にしか思えませんでした。

母親との愛憎の物語です。
読んでてこの母親が憎たらしくて
「寝てる間に刺してやればいいのに」
と思っちゃいました。
これって、身内に困った人がいないと読んでてもわかんないよねぇ。

私は母親じゃなくて、姉だったけど
子どもの頃は何回も「寝てる時に刺してやろう」と思ってましたよ。
でもそういう気持ちを友達に話しても理解された事はありません。
友達んちはどこもみんな仲良し家族だったから。

主人公は何か言うたびに母親から頬をぶたれるという暴力を受けてるから
余計に怖くて、従う事しか出来なかったんだろうな。
「こんな母親の言いなりになる事なんかない!
言い返せばいいじゃん!」
と思う人もいるだろうけど、子供が大人から受ける暴力っていうのは
逆らう考えも何もかも全て奪うからね。
恐怖に支配されているんです。

私なんか姉から直接の暴力はなかったけど
未だに夢に出てきて嫌な思いをさせられたりしますからね。
子どもの頃に受けた心の傷というのは相当根深いもんです。

まぁ、私の場合は姉で本当に良かったと思います。
これが母親だったら、どんなに暗い一生になった事か。
まず実家には帰らないで、絶縁するだろうね。

母親と姉の違いって、姉からは育ててもらったわけじゃないから
関係を断ち切る事に対してハードルがあんまり高くないって事ですね。
姉からの愛情が欲しくて欲しくてたまらない・・・
承認されたい・・・
という気持ちになる事もないし。

母親の場合はなかなかそう行きませんよね。
やはり母親からは無条件で愛されたいんです。

母親との関係っていうのは、全ての人間関係の基礎というか
信頼関係を築く上でとても大切なモノだと思う。
人間の根本的な精神を作っているんだ、と思う。
だから離れれば、それで万事良くなるっていうもんでもないんだよね。


それにしても、まぁ〜主人公(村山さん?)は、よく ぐれずに育ったなと。

78歳の母親はボケてしまうわけだけど
主人公が自分の気持ちをぶちまける機会が
これでもう失われてしまったと思うと
なんだか残念ですね。
まぁ、この母親の事だから、言っても聞く耳持たないだろうな、、、
と想像がつきますが。

子供はただただ親の愛情が欲しいんです。
八つ当たりされたり、ストレス解消の手段にされると
心を壊してしまいます。
守ってもらう対象なのに、攻撃対象にされるのは・・・
どれだけひどい事をしてるのか、やってる本人に自覚がないのが許せない(T−T) 

大人になったって、心の傷がそう簡単に癒えるわけない。
精神カウンセラーに通うしかないほどのダメージを受けるもんだと思う。

だから村山さんは、この小説を書いて本当に良かった・・・
と思いました。
母親との今までの関係を書いて吐き出す事で
ずいぶんと、楽になったんじゃないかなぁ。


この本が嫌いで非難する人も多いみたいですね。
主人公が「被害妄想で甘えてる」とか「成長できない子供だ」とか言ったり
「どこの家庭でも母と娘とはまあこんな関係だろう」
ぐらいに思えて、理解出来ない人も多いみたいです。
(そう思える人がいるのがびっくりだ!)

わかる人にはわかるし、
わからない人には全くわからない、
そういう本なんだろうなぁ。

でも例えわからないとしても
この主人公や作者を非難する事なんて誰にも出来ないと思うけど。



村山由佳さんって、今まであんまり読んだ事がないんだけど
「ダブルファンタジー」より前の作品となると
少女趣味っぽいイメージがあって、どうしても手が出ないのです。
いい子ぶって優等生だった頃の村山作品・・・
今度、少し読んでみようかなぁ?







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