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zoom RSS 『時の渚』と『薄暮』を読みました

<<   作成日時 : 2011/01/24 21:32   >>

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『時の渚』 笹本 稜平・著


内容↓

私立探偵・茜沢は死期迫る老人から、
昔生き別れになった息子を探し出すように依頼される。
やがて明らかになる「血」の因縁と意外な結末…。



これは10年前の本で、私の知らない作家さんでした。
サントリーミステリー大賞・読者賞ダブル受賞作です。
ネットで見た
『読み終わるのが惜しいほどの お勧め本ありますか?』
という質問に答えられていた本の一冊。

いや〜みなさん、よく知ってらっしゃいますね〜。
確かに、先を読まずにはいられないほど面白い本でした。


ちょっと偶然ばっかり重なってあり得ない展開だったけど
ドラマチックだったし、驚きもあって、かえって良かったですね。
あり得ない偶然に対して、いつも批判的な私ですが
この作品に関しては、面白くなっていたからOKです!

登場人物の描き方が上手だった。
若い作家さんが描くマンガのキャラクターのような人物と違ってリアルで。
(マンガのキャラはマンガのキャラで、好きだけどね)

殺人犯がどうしてこうなったのか・・・という部分はわかりにくかった。
気持ちが全く描かれてなかったので。

でも例え 犯人の気持ちを丁寧に描いた文章を読んだとしても
あんまり納得は行かなかったかもなぁ。
それを考えてると、全く描かずにスルーしてるのは、正解かもね。

主人公の茜沢には、本当に幸せになって欲しい。
でも想像すると、きっと大丈夫!だと思う









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『薄暮』 篠田節子・著




内容↓

あるエッセイストが新潟県長岡市を旅した折に目にした無名の画家の作品。
エッセイストが書いた文章から、その画家、宮嶋哲朗に注目が集まる。
長岡を離れることなく生涯を絵に打ち込んで終えた郷土画家、
宮嶋哲朗とはいったいどんな人物だったのか。
宮嶋の画集を出版しようとする編集者の目を通して、
謎めいた画家の隠された実像が明らかになっていく。
これまでも作家、音楽家など芸術家の実像をめぐるミステリを発表してきた篠田節子さんが
美術の世界に挑んだ意欲作。





さすがせっちゃん、人物造形が、うまくて人間関係がとても面白かった!
特に夫婦のあり方というのは、考えさせられますね〜。
すでに亡くなった画家、その妻の個性が強烈で、とても印象に残ります。
若い頃に知的な美人でみんなの憧れの対象だった妻。
それが年老いてとんでもないお婆さんになってるところが
いやはやなんとも
キャラが立ってま〜す(笑)



一生懸命に夫に尽くしてるつもりでも
夫からすると、しんどい!そんな妻から逃れたい!
と追い詰められたりするもんなんだなぁ・・・と。

それから話の流れと共に登場人物たちの名前をすんなりと覚えられるのが
せっちゃんの上手いところ。
名前を何回も確認しなければならないような作家さんはそれだけでげんなりする。
すんなりと読ませるのが下手なんだと思います。

人間関係などが面白いだけでなく
美術の世界、出版社の実像、宗教の裏側などを知る事が出来て
お得な本でした







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