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zoom RSS 『約束された場所で』 と 『悼む人』を読んだ

<<   作成日時 : 2009/08/19 16:45   >>

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いつの間にか、お盆が終わってしまいました。
お盆中、チャビはずっと家の中で仕事をし
私は体の調子が良くないっていうのもあって
これまたずっと家の中。
ちょっと外に出たチャビの話によると
もう空気が秋の気配を含み始めているらしい。
季節感が、まるでないな、私。

そんな中 『悼む人』(天童荒太・著)を読みました。

それから村上春樹の『アンダーグラウンド』
『 約束された場所で アンダーグラウンド2』も。


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『アンダーグラウンド』は、地下鉄サリン事件の被害者
62人のインタビューしたもの。
途中まで読んで、『約束された場所で アンダーグラウンド2』と『悼む人』を先に読み始めた。
(実は、あまりにも事例が多いので、また後で読もうかと…)


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『約束された場所で』は、オウム真理教信者たちへのインタビュー。
とても興味深い本でした。
犯罪に関わってない信者たちの話だったので、ある程度安心して読めました。

オウムの信者たちは、この現世ではとても生きにくい人達だというのが
とても印象的だった。
持って生まれた気質というものもあるのだろうけど
家族の関係が希薄だったり
幼い頃、親からの愛情が足りなかったりした人もとても多い。

・・・・
で、宗教についての色んな感想を書いて、チャビちゃんに読んでもらったら
「ルナは全くわかってない!」と、色々と教えてくれた。



・・・・
ああ、確かに・・・。そういう事か・・・
と理解したら、なんだかとてもめんどくさくなったので、全部削除することに。
宗教は深くてむずかしい・・・。

でも、この本の書いてある内容は、とても興味深くて、面白かったですよ〜。



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『悼む人』という小説は、オウムとは全く関係ない小説なんだけど
この世では生きにくい普通の生活が送れない主人公という事で
オウム信者とほんの少し共通するところがあるような気がした。

主人公は新聞の死亡記事を見て、亡くなった人を亡くなった場所で「悼む」ために
全国を放浪している。

本人も自分のことを「病気」と言ってる通り、心の病なんだろうと思う。

この人の生き方って、むずかしい・・・。
だいたい見ず知らずの人達の死を悼むよりも、まず自分の家族を大切にしてもらいたい。
末期がんの母親のそばにいてやってもらいたい。

この本の設定では、いつかは巣立つべく関係の親や妹しか家族がいないのだけど
もしこの人に、新たな自分の家族としての妻や子供がいたとして
その人達をほっぽり出して、ず〜っと、帰らないで、連絡もない・・・
という状態になっていたら
主人公の生き方に共感を覚える人は、かなり減るんじゃないかなぁ。
妻や子を置いて、見ず知らずの人達を一生覚えているために
放浪するというのは・・・。

そばにいる人達を幸せにすることの方が大切だと思うんだけど。
まぁ、それが病なんだろうけど。。。
私はやっぱり共感できないな。


それにしても、作者は『死』を、どう捉えているのだろう。
主人公は辛いこと、悲しいこと、嫌なこととしてしか、捉えてないから
こういう行動に出ちゃうんだろうし。
あの世があるとか、また生まれ変わるとかを主人公に思い至らせたら
また全然違う話になるんだろうな。
『死』に対する作者の考えが、ちょっと知りたくなりました。


事故や事件で死んだあとに、見ず知らずの他人に悼んでもらって
一生忘れずに覚えていてもらう・・・なんて、私だったら嬉しくないかも。
「そんな事、勝手にしないで」って思っちゃう(笑)

本は中途半端に終わってたけど、この主人公の心の病は治りにくいだろうなぁ
と思います。

この先、主人公はどうなるんだろう。
続きを書くのは、とても難しそうな気がします。
とても面白い小説でしたが。

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