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zoom RSS 『新世界より 上・下』(貴志祐介・著) を読みました

<<   作成日時 : 2009/05/09 13:27   >>

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久々の貴志作品を読みました〜

以下本の紹介文です↓

ここは汚れなき理想郷のはずだった。
1000年後の日本。伝説。消える子供たち。
著者頂点をきわめる、3年半ぶり書き下ろし長編小説!

子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。
一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。
いつわりの共同体が隠しているものとは――。
何も知らず育った子供たちに、悪夢が襲いかかる!

八丁標の外に出てはいけない――悪鬼と業魔から町を守るために
大人たちが作った忌まわしい伝説。いま伝説が、「実体」となって町に迫る。


(私は読む前になるべく本の情報を入れないで読むので、こういう紹介文だったというのは
今知ったんだけど・・・呪力が使えるって事は言っちゃってもいいんだ〜)

読んでて、最初のほうは、映画『ヴィレッジ』みたいな世界だなぁ〜って思った。
まぁ『ヴィレッジ』と違って、いろんな生き物が登場するんだけど
なかでもバケネズミは、この本の中でとても重要な存在となっている。
バケネズミという種族に対しての人間の仕打ちはひどいものだ。

まるでその昔キリスト教徒が異人種に対して行った事のようだ、と思う。
キリスト教徒からすると黒人種は、人間ではなく動物という扱いだった16世紀のように。
バケネズミは人間の言葉もわかるし、知識階級は流暢な日本語を話す事が出来る。
それなのに『畜生の分際で人間に逆らうか!!』
と、殺されまくる。(それも僧侶からしてそうなのだ)
まぁ同じ人間同士でも殺し合いはするから、仕方ないのか・・・。

呪力を持つということを、突き詰めて考えると人間の本性からして
こういう世界になってしまうかもしれないな・・・と
作者の想像力に感服しました。

世界を構築する力がすごいです
『猿の惑星』的なアイディアだなぁ〜って感じました。

でも主人公の手記という形で描かれているので
どんな危険な目にあっても、主人公は死なずに今安全な生活をしてるっていうのが
あらかじめわかってしまうので、ドキドキ感が減っちゃったな。
主人公が死ぬかもしれない・・・という緊張感は全くなかった。


貴志作品は今まで全て読んできたけど(作品数が少ないので)
これは今までで一番長いお話となりました。

長ければ長いほど、楽しみが長引いて嬉しい・・・
と、読む前は思ってたんだけど、
私にとってはお話は、長ければいいってもんでもないのね。
貴志作品独特の『恐さ』が薄まっている感じ。
(別に『恐さ』を売りにした作品ではないんだろうから
恐さを基準に考えるのも変か・・・)

う〜ん・・・でも正直、途中飽きちゃったのね。
「え〜、これから東京に行って、そうするのか〜・・・気ぃ遠いなぁ〜・・・」

・・・って思っちゃった
主人公が助かる事はわかってるんだしねぇ・・・。

まぁ、好みは人それぞれなので、長いほうが好き!って人もいるとは思うけど
私は、もう少し緊張感を持続出来るぐらいのコンパクトさに
まとまってたほうが良かったなぁ。
ドキドキするような恐い話が好きなので。

でも長かった分、読み終わったあとの余韻も長く感じられて、とてもいい作品でした


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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
ごぶさたです。
『ワルツ(下)』もうチョイで読み終わります。連休中も読んでたのですが、ZZR乗って遊んでいたのでなかなか進まなくて…♪
で、次は何を読もうかなと思っていたときにルナさんの感想から、この作品を考えています。
先日本屋で手にとってみました。私の場合、買ってしまうと読みかけのモノをほっぽって浮気してしまうので、まずは『ワルツ』を読破してからと♪
毎日、仕事帰りに本屋へ寄り「ん!まだあるな。」と確かめています。
まるで昔のCM、ショウウインドウ越しにトランペットを見つめる少年のような(笑)…(ルナさんは知らないかな?)。

ともかく、次はこれを読んでみます♪
青馬
2009/05/14 11:36
■青馬さん

CM、知ってますよ〜
ありましたよね〜!でも何のCMだったんだっけ???

『ワルツ』そこまで行ったんですね〜
コツコツと読んでられて偉いなぁ。

ところで、これ、読んでみます〜
ファンタジー的な雰囲気の作品ですが、青馬さんに合うかなぁ〜
ドキドキ。ちょっと心配
実は貴志作品は、これ以外の本が私には面白かったんですよね。
でもこの本も、人によってはすごく面白いかもしれないけど…。
本屋大賞にノミネートされてたし。
本の好みって、まず一致することってないから
難しいんですよね〜。
本の趣味で合ってる人ってなかなかいないですよね〜。
私なんて、恐い本が好きだったりするから
特に合わないです(笑)
ルナ☆
2009/05/14 14:35
貴志さんの他の作品では『黒い家』が
最高に面白かったですよ
他には『天使の囀り』『クリムゾンの迷宮』
『十三番目の人格 - ISOLA』『青の炎』とか。
ずいぶん昔に読んだから、今となっては「面白かった!」
っていう記憶しかないんだけど(爆)

『黒い家』は1997年のもので映画にもなりました。
( ISOLAや青の炎も映画化されたけど)
…これは保険金殺人がテーマになっています。
そしてサイコパス。
恐いよ〜
貴志作品の中では一番のお薦めです

私も本を二、三冊同時進行で読んでしまうことがあります
その場合は、読んでる本がイマイチ面白くなくて
他の本に手を出しちゃうんでしょうね〜。
ルナ☆
2009/05/14 14:40
『ワルツ』はしっかり最後まで読んでね

それから、『王国記』なんですけど、あれって『神の名前』が
今出てる本の最新なのかなぁ。
早く続きが読みた〜い!太郎の活躍が楽しみ〜
『王国記』中毒ですね
ルナ☆
2009/05/14 14:40
あ、それから濃厚なセックスシーンの本が
続いててちょっと辟易してたので
『新世界』のそれは初々しくて萌え〜でしたよ
ルナ☆
2009/05/14 15:49
色々オススメありがとございます。『黒い家』気になります!こわーい系の作品って読んだことないんですよ。是非、読んでみます!

『王国記』♪ハマってますね〜♪早くおかわりってカンジですか♪
花村さんの作品は前にも言いましたけど日本語の表現がしっかりしていて、私はそれで引き込まれるんですよね。
でも次は貴志さんを読んでみます♪余談ですが貴志さんに目がついたのは名前が字も同じだったんで気になっていたのもあるんです…作品にはカンケイ
無いですね(笑)。
青馬
2009/05/15 09:15
■青馬さん

よくよく考えみたら
青馬さんはこの本が読みたいと思っただけで
貴志祐介さんの作品を読みたいってわけじゃないのに
いろいろと薦めちゃってごめんなさい
この作者さんの作品って
一作一作がまるで別人が書いたように違うんですよ
だから『黒い家』は全く違う雰囲気の本なんです。
青馬さんは、こわーい系を読んだ事ないんですか〜〜〜
面白いですよ

それにしても苗字が同じってホントですか〜
え〜!カッコイイ苗字だ〜
字もカッコイイし、発音もカッコイイですよね〜。
私はてっきりこれは自分で作ってつけた苗字だと思ってて
実際にあるとは思ってませんでした
だってこの字って珍しいですよね〜?
へ〜・・・びっくりぃ〜。。。
ルナ☆
2009/05/15 13:15
『王国記』…いったいどこに行っちゃうのかなぁ〜?
って感じ。
朧は主人公の座から引きずり下ろされてるし。
今では見る影もなし
ゲルマニウムではあんなにすごい主人公だったのに
このシリーズってすごくないですか?
どんな風に進められるのか楽しみです〜
花村さんは今京都に住んでるらしいから
これからは京都が舞台になるんでしょうね〜。たぶん
ルナ☆
2009/05/15 13:16
す、すいません。
苗字ではなく、下の名前が同じなんです。

『王国記』展開は読めませんね〜
ドキドキ感を持っていましょうね♪

花村さんは京都在住だから日本語に深みがある…なんて無理矢理ですね(笑)。

なんかルナさんとのやりとりで最近読書にどっぷり浸ってます♪
普段落ち着きのない自分なんでとても良い時間を過ごせるようになりました…感謝です♪
青馬
2009/05/15 17:39
■青馬さん

あら〜それはとんでもない勘違いで
申し訳ありません
そっか!下のお名前が一緒なんですね
じゃあ、『貴志』ってやっぱり作ったのかもしれないですね〜。
珍しい字ですもんね。

京都在住だから日本語に深みが…
それはやっぱり無理やりですね〜(爆)

青馬さんは読書に浸ってますか〜
元々本好きなんでしょうね!!

ところで『羊の目』を少し読んでみたんですけど
どうも伊集院静さんが、あんまり好きじゃないかもしれないです〜。
このまま読んでいけば面白くなるのかなぁ。
どうしてもダメそうなら途中でやめてもいいですか
ルナ☆
2009/05/16 21:38
『羊の目』伊集院静氏はダメでしたか…どのあたりまで読みましたか? アメリカに話しがいくあたりは結構入り込むのですが。

でも、合わなければリタイアもぜーんぜんアリですよ♪
だって、人それぞれのウケっていうのがあるわけだし、作品や物語は感性を大事にハマらないと♪

気にせず切り替えちゃって下さい♪
青馬
2009/05/16 23:00
■青馬さん

ホント
ちょっと戦争の話になったから、読んでみようかな〜。

なんかね〜辰三って人が嫌いなの。
それで感情移入出来る人が今のところ全然いないの。
登場人物に気持ちが入らないと本って辛いんですね〜

最初の章は『女』が可愛そうで。
あの人は死んじゃったんでしょうか…。
きっともう出てこないんだろうなぁ
ルナ☆
2009/05/18 14:04
 はじめまして、黒影さんのサイトから来ました。実は私も最近「新世界」上下読み終えたばかりだったします。感想は、同じく世界構築には深みは感じましたが、ストーリーが先が見えてしまって、長編にも関わらず単調。個人的にはイマイチでした。一人称で始まる小説は、読者を巻き込みやすいパターンなので、入り安いものの、呪力を使える人の傲慢さが鼻につくわ、バケネズミ側の反乱もまぁ途中でオチも見えたしで「黒い家」がよかっただけに少し残念な気がした本でした。
 「ガンバの冒険」(原作「冒険者たち」が好きな自分としては、バケネズミ側の将来の反乱の複線ぐらい張っておいて欲しいとかも思ったりもしましたね。
FZ-A
2009/05/26 23:50
■FZ-Aさん

はじめまして〜
コメントありがとうございまーす
FZ-Aさんもこの本読まれたんですね〜。
そうそうそう、そうなんですよ!
私も単調さを感じました。
こんなに長く書かなくても、ね〜(笑)?
呪力を使える人間の傲慢さは
書く必要があったんでしょうけどね。

「黒い家」のほうが断然面白かったですよね
と言っても全く違う傾向の作品だけど。
「ガンバの冒険」…私は見てなかったんですが
バケネズミの反乱ももっと面白く書けてれば良かったですよね〜。
それにもっとバケネズミの苦悩が描かれていたら
作品としてもっと深みが出たのではないでしょうか。
全体的にちょっと残念な作品でしたね
ルナ☆
2009/05/27 13:10

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