月色はらっぱ

アクセスカウンタ

zoom RSS 「言霊の国」解体新書  井沢元彦/著

<<   作成日時 : 2008/10/20 15:01   >>

トラックバック 0 / コメント 0

この文章は、この前載せた『戦争論』の前に書いていた物なんですが
あの時のように批判的なコメントを頂くのは、精神的に辛いのでずっと載せずにいました。
そろそろ大丈夫かな〜?と思ったので、(せっかく書いたんだし)載せる事にしました。



この本は『SAPIO』誌上に1991年〜1992年に掲載されてたもので
内容的には「あ〜そうそう!そういう事があった時代だったなぁ〜」
って、ちょっぴり古いんだけど、日本人の本質的なモノは15年以上経っても
そうそう変わらないもんなんだなぁ…
と、かえって感慨深かったりもして(笑)

まぁ今どきは
「日本だけが平和だったら それでいいんだ!
国際貢献なんかする必要ないし
日本人がガイジンのために汗水垂らすなんて、まっぴらごめんだ。
でも日本が侵略されそうになったら、(自衛隊反対なもんで)国連軍に守ってもらいたいから
ガイジンさんたちは日本のために血を流してちょうだいよ〜」

っていう身勝手な事を言う人はさすがにあんまりいなくなったような気もするが( ̄〜 ̄;)


この本の紹介文はこんな感じ…

言霊(コトダマ)の国に「言論の自由」はない。
「自分の国は自分で守る」という「世界の常識」を口にすると
「平和の敵」とレッテルを貼られてしまう。
「平和」を唱えれていれば努力をしなくても「平和」が続くと信じられているこの国では
「有事に備えようとする者」は「戦争を望む者」とみなされるのだ。
「日本は負けるかもしれない」と本当のことを言えなかった戦時中と、いったいどこが違うのか?

日本を「世界の非常識国家」にしてしまったコトダマイストたちの言論統制の実態を
井沢元彦氏が分かりやすく「解体」してゆく。


この本のなかでも
『昭和ヒトケタの平和感覚』
という章が私にとっては、面白かったな。
昭和ヒトケタの世代の人達には
「平和憲法死守、PKO絶対反対」という意見の人が多いそうだ。(1992年当時ね)

第九条を死守すると軍備を持っても使ってもいけないので
侵略軍が来て、家族を虐殺しても、国の助けは期待出来ないという事になる。
それは結局「憲法のために死ね」という事にならないか。
・・・という事が書いてあった。
え!? 死守って!まさに「死」守する事なんだ!( ̄〜 ̄;)う〜ん

変なの。
憲法は、国民を守るために作られたモノのはずなのに・・・。

で、なんで昭和ヒトケタ世代が、あくまで「憲法第九条死守」なのかというと・・・
この世代は『天皇のために死ね』『天皇は絶対である』と教え込まれた。
絶対的な価値を守るために死ぬ事が正しい・・・
と教育されて来た。

なのに、その絶対的な価値であったはずの「天皇」は敗戦と共に
その座からすべり落ちた。
しかし、絶対的な価値への忠誠をたたき込まれた「奴隷」は
なんらかの忠誠の対象がないと落ち着かない。
だからその対象としてある人々は「共産主義」を選び
他の多くの人々は「平和憲法」を選んだのだろう・・・
と井沢さんは推測しています。


私の父親は、昭和8年生まれで、母は10年生まれなんだけど
私が子供の頃
「自衛隊は、戦争好きの奴らが集まってんだ。戦争やりたくって、たまんねんだ」
と、罵倒してたんだよね〜。
さすがに今はそんな偏見はないと思うが(笑)。

軍隊に拒絶反応があるのもわかるけどね。。。
昭和ヒトケタ近辺生まれの人達って
戦時中は子供で、戦争の一番の犠牲者だったのだから。
もの心ついた頃から、軍国教育だったし
成長期なのに食べ物は少なくて、いつもひもじい思いをしていただろうし。
だから、戦争が終わって、心の底から嬉しくて自由を満喫し始めたんだよね。
大人から教え込まれた事は、全部ウソだった、だまされていたんだ…という悔しさと共に。。。
そこに素晴らしい平和をうたう憲法が現われたら、そのとりこになってしまうのは当然だと思う。


でも実は「憲法」って、「絶対」のものではないんだよね。
ただ単に民主主義や国家の安全や国民の幸福を実現する為の1つの手段でしかないんだ。
だから同じく敗戦国のドイツでは憲法改正を何回も繰り返しながら軍備したようだし。
憲法を改正してはいけないと思いこんでるのは、日本人だけらしいんだよね〜。

「憲法」は国民を守るためのモノなのに
「国民は死んでもいいから、絶対に憲法だけは守るべき」
って、やっぱりちょっと変かなぁ(笑)?本末転倒?

あと、この本(文庫版)の解説を須藤眞志という方が書かれていたが
日本では国連も言霊信仰の対象だという話が面白かった。

国連は世界の代表が集まって話し合う単なるフォーラムに過ぎず
特別なカネもチカラもない。
なのにわざわざニューヨークまで行って日本国内の問題である
たとえば日本政府にコメを輸入しないように圧力をかけてくれるように
事務総長に直訴する人たちがいるが、国連本部でもまことに当惑している・・・
という事だ。

事務総長は、お代官様かよ!!(^□^;)アハハ

言霊信仰を国際社会に持ち込むのだけは、やめましょう!との事でした。
(この例は言霊信仰とはまたちょっと違う気がするけど)


井沢さんの本には必ず出てくる『言霊信仰』。
この考え方って、面白いです。


※ちなみに、この記事は本の感想なだけで
『海外に自衛隊を派遣するべき』とか『憲法改正するべき』などとは一切申しておりません。

そして、内容を曲解して受け取られた上でのコメントは欲しくないのでコメント欄は削除します

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

「言霊の国」解体新書  井沢元彦/著 月色はらっぱ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる