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zoom RSS 「東京奇譚集」(村上春樹)を読んで

<<   作成日時 : 2006/01/09 18:35   >>

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画像私は今まで村上春樹作品をかなり読んできました。
翻訳以外の小説はほとんど読んでいるんではないでしょうか。
今まで読んできた作品から私は村上さんに
どことなく「スピリチュアル」な匂いを嗅ぎ取ってきました。
そんな私が今回読んだ「東京奇譚集」

かなり不思議な事が書かれているに違いない。
村上さんは「わかってる人」だから!
・・・と思いながら期待して読みました。

のっけから、村上さんが「不思議な体験」
人に話しても「あれ、どうせ作り話でしょう?」と
信じてもらえないという事が書いてありました。

『うんうん。作家が書くことはみんな作り話に思われるんだよね〜』
と、私は思う。
実際に体験した本人にだけわかる不思議な出来事って本当にあるのに。
それを人に臨場感を持って伝えるのは難しい。
村上さんに心から同情する私。

・・・し、しかし
次の文章を読んで「え?」

「実のところ僕はオカルト的な事象には関心をほとんど持たない人間である。
・・・・・・・・・・・・・・
超能力についても無関心だ。輪廻にも、霊魂にも、虫の知らせにも、
テレパシーにも、世界の終末にも正直言って興味はない」


「・・・・・・・煤i゚∇゚|||)
        えええ〜!」

どちらかというと、どんな作家よりも「スピリチュアル」的であると
思っていた村上さんが、そういう事に興味がない人だったなんて!
驚いたし、ちょっぴりがっかりした。
ずっと「わかってる人」だと思ってたから。。。

でも、まあ〜不可思議な現象を感じ取る能力はあるみたいなんです。
そのあとに続く文章は・・・・

「まったく信じないというのではない。その手のことがあったって
べつにかまわないとさえ思っている。ただ単に個人的な興味が持てないと
いうだけだ。しかしそれにもかかわらず、すくなからざる数の不可思議な現象が
僕のささやかな人生のところどころに彩りを添えることになる」


・・・・今後もその能力を作品に生かしていただきたいと思います。 (U〜U;)

で、この短編集ですが、読み終わった後も
実際、どこからどこまでが実話なのか、わかりませんでした。。。
やっぱり村上さんが書くと、不可思議現象が全て嘘っぽいんです。
きっと、文章が洗練されてて、スタイリッシュなせいかな。
出てくる人物の会話自体、普通の日本人は日常的に
こんなシャレたおしゃべりをしないだろう・・・って
思えちゃって・・・。
そのせいで、かえって作り物っぽい雰囲気になっているような
気がしますね。
なんていうか・・・泥臭いリアリティがないんですよ。
(その点、実録系の不思議な話『新耳袋』など)は
真に迫るものがありますね。)

でもまあ、内容はともかく、文章の一つ一つが、やっぱり村上節で
私は好きなんだな〜。
短編集って、キャラクターが立ってなくて
イマイチ、物足りないのが「難」ですが。

私はこの短編集の中のお話全て、
実際の出来事のようなつもりで読んでいたんです。
ところがドッコイ、最後の一話はなんなんでしょうか。
麦茶のつもりで飲んでいたものは、実は麺つゆで
思わず吐いた・・・
ってくらい脳みそが追いついていきません。
だって、全く現実ではあり得ない話だったから!
漫画じゃないんだからさ〜。(´Д`υ)
読んだ方はわかるかもしれないけど
なんか、メチャクチャな入れ方してるな〜この短編集・・・。

私はまた「海辺のカフカ」みたいに
キャラが立ってる長編が読みたいなぁ〜・・・と個人的には思います。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
村上春樹作品はちょこっと読んでいますが
初めて読んだ「ノルウェイの森」が
その中では一番印象に残っています。
「羊をめぐる冒険」も好きですけど。
先日「東京奇譚集」と「海辺のカフカ」を
本屋さんで手にとって、どっちを買おうか
悩んでいたところでした。(保留しました)
では、「海辺のカフカ」にしようっと♪
確かにスピリチュアルを感じる作風なのに
ご本人は関心ないんですねー。
私がスピリチュアルな感覚を意識して
よく読んでいたのは吉本ばなな作品です。
ここ2〜3年離れているうちに
文庫化されているのがたくさんあるので
また読んでみようと思っています☆
えむ
2006/01/11 20:29
私も「ノルウェイの森」が大好きです!
ふむふむ、「羊をめぐる冒険」もいいですよね〜。
「海辺のカフカ」はキャラがたってて
面白かったですよ〜。
私は特にナカタさんと星野ちゃんが
とっても好きでした〜。
それにしても村上さんたら「関心ない」なんて
書いて欲しくなかったなぁ〜。
ショックでございました(笑)
私はあんまり吉本ばななは読んでないんですが
(なんとな〜くいい子ぶった優等生ぽい雰囲気が
苦手なのです)
「海のふた」という作品は
えむさんにぴったりだと思う!!
ぜひぜひその作品をチェックしてみてくださ〜い☆
ルナ☆
2006/01/11 23:18
そうなんですか〜。ありがとうございます♪
では、「海のふた」「海のカフカ」と
海シリーズで読んでみることにします☆
あ、その前に年末に買ってまだ読めてない
「薔薇盗人」浅田次郎 著 を読まないと。(笑)
えむ
2006/01/12 17:50
■えむさん
あっ!ほんとだ!「海」つながりですねぇ〜!
海シリーズ、う〜ん、いいかも〜!
でも「カフカ」に海は出て来なかったですが。
ばななさんの事、いい子ぶってるみたいに書いて
あとからちょっと後悔です〜。
前の作品はそんな感じを受けたけど、
今はそんな事ないと思います!!
ところで私、浅田次郎さん大好きなんですよ〜。
「薔薇盗人」って私もまだ読んでません。
今度、読んでみよ〜っと!
ルナ☆
2006/01/12 18:03

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