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zoom RSS 「蒼穹の昴」を読んで

<<   作成日時 : 2005/07/14 17:12   >>

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いや〜、結構読むのに時間かかっちゃった。
「蒼穹の昴(そうきゅうのすばる)」!!
これは中国清王朝末期の物語です。
前半部のお話への引き込み方は半端じゃないっす!
主人公の二人はたぶん、架空の人物だと思いますが
二人の少年の運命が一体どうなって行くのか
気になって。気になって。
ああ、それにしても歴史ものだから
すでに「清王朝」が滅亡するって、わかってるじゃないですか。
残念〜!そんな事知らないほうがよっぽど面白かったのに〜!
でも実は中国の歴史に全く詳しくないからゆっくり読まないと
わからない事が多かったのでした。 <(; ^ ー^)
とにかく、前半はドキドキ・ワクワクしながら
「この先、いったいどうなるんだろう?」って、
二人の少年の行方を追っかけていってしまいます。
ドラマチックな出来事が多く、スピーディーな展開。
なかでも楊先生の描写は「プリズンホテル」を描いた
浅田センセお得意のユーモアに溢れていてクスッと笑えました。

この本は歴史的事実と共にお話が展開して行きます。
でも私はこの話は歴史を借りて作ったファンタジーなんだと思いました。
浅田センセと言えば、「鉄道員(ぽっぽや) 」が一番有名かと思います。
ぽっぽやを読んだ事のある方なら、おわかりかと思いますが、
浅田センセはファンタジーをとても上手に取り入れられる方です。
「蒼穹の昴」には歴史的な実在の人物が多数、出てきますが
(西太后・季鴻章・袁世凱などは教科書にも出て来てましたね)
浅田先生によって登場人物たちの性格が作られています。
だから実際とはかなり性格が違うだろうし、
そんな事、ホントに考えてたりしゃべったりしてたのかな〜?
とは思うのですが、歴史という舞台を借りて作られた壮大な
ファンタジーですから面白ければいいんではないでしょうか。
とにかく、面白いんですから〜! \(^0^)/

前半の伸び伸びとした人物描写からすると
後半は歴史の流れに沿って話しが進むので
歴史を知らない私は初めて知った事も多くてびっくり。
特に季鴻章(りこうしょう)将軍の業績の素晴らしさなんて、知ってびっくりですよ。

すでに国家経済が破綻した状態の中で、
季鴻章の師である曾国藩(そうこくはん)は一学者でありながら
西太后から太平天国討伐の命を受ける。
しかも
「軍費を調達し、新軍を建設するところからおまえがすべてやれ」と命じられるのだ・・・。
奇跡的にも成しとげるのだけれど
なんと、王朝はびた一文もお金を出さないんです。

そのあとを継いだ李鴻章も
鉱山経営や貿易などで豊かな資金を蓄え鉄道を敷き、外交を担い
王朝の助け無く、ひたすら国のために尽くす「戦う儒者」となるのです。
日本が「日清戦争」と呼んで中国に勝ったと喜んでいた戦争が
実は李鴻章の私軍との戦いだったとは・・・!
し、知らなかった・・・。

あと、知って面白いのは科挙の試験のすさまじさと
宦官になることのすさまじさ。
これは読まないとわかりません。

こんな大きな国なのに一人の人間に富と威が集中してるって
やっぱり弊害が大きいなぁ、と思います。
その頂点に立つ西太后は
この本の中では「だめんず」なんです。
初恋のダメ男に甘々で、
読んでて
「も〜、しょうがないおばさんだな〜」って
思いますけど、どうしても人間、民のためとかよりも
自分が幸せになることのほうが先なんでしょうね〜。
国のため、民衆のために自分を捧げられる人間が
頂点に立ってたら国の歴史も相当違うんでしょうけど
結局一人の人間が政治を行っていたら
「自分さえ良ければいい」という方向に行かざるをえません。
既得権益を守りたい人々によって国は動かされています。

それは今の日本も同じ。
権力欲、地位欲の強い人間が人の上に立ちたがるのだから
自分以外の人間の幸せを願うはずもなく・・・。
国のために働くというよりは、いったん手にした権利を
守ろうと汲々とするだけなのです。

「蒼穹の昴」のような歴史を舞台とした
物語を読むと、人間はいつの時代も変わらないんだな〜
・・・っと、あらためて感じ入ります。
いや、今の日本には清王朝末期の大人物が
存在していません。そのことが残念ですね。
平和な時代にはそういう人は作られにくく、
時代の変わり目にこそ、大人物が出現するのでしょう。
歴史が人間を作るという事もあるのだと思いました。

傑出した素晴らしい人物のいる時代・・・
しかしながら、それは国が滅びるかどうか瀬戸際の厳しい世の中。
それを考えると、平和ボケした小物ばかりの現代のほうが
それはそれで、まだいいかな〜・・・っと小心者の私は思うのでした。

ダメじゃん!ヾ(´囗`*)ノ

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コメント(15件)

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お疲れさんどしたぁ(*- -)(*_ _)〃
ほんと 大作やったみたいやねぇ
σ( ̄  ̄ * ウチ この本読んだ事ないやぁ
歴史物って 読み出すと読むんだけど 気が乗らない時って全く!
って感じで…
また気が乗ってる時に 読んでみたいなぁ♪(*^―^*)♪
                イツニナルカハ???ヤケドネ( VノェV)コッソリ 
ばぁ
2005/07/14 23:59
■ばぁ
ばぁって、三人の子育てしながらいっぱい本を
読んでてすごいな〜っていつも思うの。
時間の使い方がとても上手なんだろうね。 (*^∀^*)
気が乗るだけでも偉いと思うよ〜!!
読みたい気分の時に読めばいいんだよ〜。
ルナ☆
2005/07/15 18:40
(゚ー゚≡゚ー゚)イエイエイエイエ… ナァァァァァァンモやでぇ〜!
うちなぁ 活字を追っかけるの好きねん
で…
今は『博士の愛した数式』を読んでるねん
いつなんで読みたくなって図書館に予約したのか???なんやけど
とってもいいお話で、もぉ読み終えそぉ♪(*^―^*)♪
うち することはなんでもトロイのに 本や漫画を読むのは結構早いねん
速読は… 出来ないけどね
ばぁ
2005/07/15 22:16
■ばぁ
んんん。私も「博士の愛した数式」の感想文書いたよ。
3/6の記事に。(*^_^*)
ばぁは本、読むの早いんだ!いいな〜。私は遅いから
時間がかかって、しょうがない。文章書くのもすんごく
時間かかるんだ〜。でも速読したいとは思わないな〜。
きっと感情が追いついて来ないと思うから。
泣いたり笑ったりは速読の早さでは私には出来ないと思う。

ルナ☆
2005/07/15 23:03
それでやぁ!!!!!
きっとその時にネットで予約したんやわぁ♪(*^―^*)♪
人が良かったよ って言わはった本って なんだか気になって
すごぉ〜く読みたくなってしまう事がおおいねんσ( ̄  ̄ * ウチ

うちも速読はしたいと思わないなぁ…
なんでか あまり魅力を感じないやぁ('-'* )
ばぁ
2005/07/15 23:20
■ばぁ
ほんま?それでかぁ〜!!!
博士の性格がとても「愛らしい」よね?
でも数学の話はすっかり忘れた!(笑)
ところで私、エッセイが苦手だって事にようやく気がついたの。
そして・・・「ああいえばこう嫁×行く」は途中で挫折しちゃいました〜!<(; ^ ー^) ばぁは読んでみる〜って言ってたよね?

今読んでるのは「愛は脳内物質が決める」っていう本。
速読なんてもし出来ても、内容が頭に入らなさそう〜。
ルナ☆
2005/07/15 23:59
図書館では「〜こう食う」しか見当たらなくって
それだけ読んだえぇ〜♪(*^―^*)♪ 面白かった!

『愛は脳内物質が決める』 ホッ(〃 ' o')(〃 ' O')ホー
なんや難しそぉな本やねぇ
また 感想聞かせておくれやすぅ(*- -)(*_ _)〃
ばぁ
2005/07/16 00:31
こんばんは〜。
歴史本!私も大好きです!うーん、まあ私は太平洋戦争物がメインなのですけども(それは私のブログを見れば一目瞭然ですね)。歴史は繰り返すという言葉がありますが、色々な意味でそれは当てはまっているなって思います。太平洋戦争時、またはその前のビシっとした時代でも、ルナさんが書いているような事はあったようですから。私達はそのような座につく事は無いでしょうけども、やっぱり人間って弱い存在なのでしょうか?
あ、本日、家族を連れてブルーベリー狩に行ってきましたよ♪今年は熟している実が沢山なっていて豊漁でした!自然と触れ合う、良い気分転換になりますね。
REALLIFE
2005/07/17 23:03
■ばぁ〜
「愛は脳内物質が決める」ダメだ〜。途中で挫折した〜。
ホルモンとか化学物質の話だったんだけどね。
ホルモンの分泌によって人の性格や感情がかなり左右される・・・
という事はわかったよ〜。でも読んでて面白くない・・・(x_x;)
結局「愛情」があればなんでも乗り切れるって事でした。
ルナ☆
2005/07/18 12:27
■REALLIFEさん
ね〜。( ̄〜 ̄;)歴史って繰り返すのって仕方ないですよね〜。
だって、同じ人がやってるわけじゃなくて、100年経てば
みな、違う人間に入れ替わっちゃうんだもん。
個人の体験は違う人に移行できないからな〜。
人間てなかなか成長できないですよね。

それにしてもブルーベリー狩りとは・・・(゜∇^d) グッ!!
いいな〜。楽しそう!目にいいしね。ジャムにしても
美味しそうですね〜。(゜ー、゜*)
ルナ☆
2005/07/18 12:34
あ、そうそう、実録怪談集で平山夢明さんの本、面白いですよ。
「恐い本」がハルキ文庫で出てます。4巻まであるのかな?
前に出したやつのセレクト版みたいですけど。
よかったらチェックしてみてくださ〜い☆
ルナ☆
2005/07/18 15:27
こんばんは〜。
お返事書いてくれてたのに遅いレスですみません。
まずは、平山さんの本の紹介ありがとうございます!ルナさん、これも読んでたのですね。もう完全に恐怖体験マニアと認識しました(笑)。実は私もこの4巻は買って読みました!恐いですよね、この本。稲川さんみたいな笑い部分が無いのが恐い。この4巻の後もアルファ、ベータ・・・って形で新刊が出ていますが、それはチェックされてますか?(多分持っている気がしますけど)こわいっすよ、是非。
ブルーベリー面白かったです。私、あーゆーの好きです。暑い日でしたが、延々と2時間食べたり採ったりでした。3人で行きましたが3キロ採りましたよ。ブルーベリーは帰宅後、ジャムとブルーベリーチーズケーキに化けました!とっても美味しいですよ。まだイケますので、ルナさん達も時間があったら是非。
ではまた!こちらにもお時間あったら遊びにいらして下さいませ。
REALLIFE
2005/07/24 23:37
■REALLIFEさん
え!私がお勧めする前に読まれていたのですね〜(*^o^*)v
私はこの文庫化の前のやつを読んだんですけどもしかして内容が
違うのかな〜?平山さんの本は「怪奇」な内容とは別に
「東京伝説」シリーズというのがあるんです。
それは、人間がやっぱり一番恐いっていう話で読むと
気持ちが悪くなります(x_x;)
例えて言うなら戦時下で残虐な大量殺戮や生体実験の
事実を知ったときのような気分の悪さです。
だから人様にはお勧めできませ〜ん(-。-;)
ちなみに私は全て図書館から借りて読んでるから
実は手元にはないんですよ〜。図書館、サマサマですね〜。

ブルーベリーってかわいいですよね(。・_・。)
それにしても3キロとは!そんな大量なの想像がつきません!
私の実家の庭にもはえてるからそれで我慢します。(笑)
ニワトリさんにもあげると喜んで食べますよ〜。
ところでREALさんってどちら方面にお住まいなんですか?
自然に囲まれてる場所なのかな〜?
ルナ☆
2005/07/25 17:15
こんばんは。またレスしますね。
東京伝説、あれは人間の行う恐さの本だから、気持ち悪そうで遠慮しています。実際の話ってなんだかイヤですよね、リアルすぎて。
3キロのブリーベリーですが、調理しちゃうと結構あっという間になくなってしまうものですね(^^)まあ、人んちにあげたりしたから余計なのでしょうけど。え?うちですか?関東地方には変わりありませんが、北関東になりますです、はい。自然も適当にあって住み良い土地だと思ってます。
REALLIFE
2005/07/31 21:16
■REALLIFEさん
北関東ですか〜。って今頃ここに書いても
もう読まないかな(^_^;)?
私も北関東に、帰省してました。
案外REALさんちの近くだったりして。
ルナ☆
2005/08/07 16:01

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